こども食堂の運営ブログ

川崎のプラザ橘でのこども食堂と母子家庭支援施設でのカレー支援の共有ブログです。

おいしく感じることの追求が飲食店運営に役立つ① 生きるために人は食べる

私たちは毎日「食べる」という行為を行います。

私たちは動物ではなく、人間ですから、それぞれの行為に意味を持たせがちです。

では、「食べる」という行為はそもそも何のために行っているのでしょうか

生きるため、楽しむため、この二つのために、私たちは「食べる」という行為を行っています。

この回は「生きるため」をテーマにお伝えしていきます。

生きるために人は食べる

これは人間だけに限らず、動物も含めてです。

食べて体に摂りいれた栄養素を、活動するためのエネルギーに変えます。

体に有益な栄養素を判別し摂取し、筋肉を作ったり、血液に変えたり、食べることで体の中であらゆる変化を起こします。

変化を起こす一番最初、口の中で噛んで飲み込みやすくしつつ、脳みそで体内に取り入れていいものなのかどうなのか判断をしています。

味覚によるおいしさ

判断は「舌」で行っています。

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口の中に食べ物を入れたときに、これはおいしいとか、苦くて食べられないとか、舌で味を感じることで判断をしています。

甘味 塩味 酸味 苦味 旨味

皆さん、五味はご存知でしょうか?

甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つを五味といいます。

⇩ こちらに詳細あります。

mikakukyokai.net

この五味を感じることで、舌はこれは体の中に入れていいもの、いけないものの判断をしているわけです。

  1. 甘味 ‥ 糖分をエネルギーに変えて活動の源にします。
  2. 塩味 ‥ 体の塩分濃度は約0.8%と言われています。
  3. 酸味 ‥ 酸味を感じることで、食べ物が腐っていないかがわかります。
  4. 苦味 ‥ 苦味は毒ではないかの判断です。
  5. 旨味 ‥ タンパク質を食べると旨味を感じます。

甘味と旨味のあるものは、おいしいと感じ、お腹いっぱいになるまで食べることができます。

塩味のものは、しょっぱ過ぎると食べられません。

体の塩分濃度を越えるものは、脳みそが拒絶するんですね。

酸味と苦味は体の中に入れてはいけないものと認識します。

好き嫌いの変化 ピーマン好きですか?

幼少期、好き嫌いが激しかった人でも、大人になると食べられるようになることってありませんか?

それはこの五味の感じ方の変化が理由としてあります。

体が小さい幼少期に必要な栄養素は、タンパク質、炭水化物です。

本能が体を大きくしたいと認識していますから、体を大きくするものを欲します。

肉とか、ご飯とか、旨味が強いもの、しっかりエネルギーが摂れるものばっかり食べます。

逆に親が食べてほしい野菜は箸もつけません。

子どもが嫌いなもののナンバー1はピーマンですね。

ピーマンは苦味が強いですから、五味の考えだと体の中に入れてはいけないものです。

子どもの頃はピーマンは体にそれ程必要なものではないと、脳みそは思っているんでしょうね。

大人になるにつれ、味覚が変化し、ピーマンも食べられるようになるのは、体が成長した証です。

親心としては、いろんな食材を食べてほしいという気持ちがありますが、無理に食べさせる必要は無いのかもしれません。 

味覚の衰え 酸味に敏感

味覚の変化でいうと、高齢者は酸味に敏感です。

高齢になり、老化が進むことによって味覚も衰えていきます。

味の感じ方が弱くなり、今までおいしいと感じていたものが、味が薄いと感じるようになります。

ただ、酸味に関しては敏感です。

これは体に害があるものを体内に入れないように、体を守る力が優先されていることの現れと言えます。

個人差はありますけどね。

記憶のおいしさ

今までの人生の中で、その当時好んでよく食べたものは、いつ食べてもおいしいと認識します。

幼少期に食べたもの、いわゆるおふくろの味は、この記憶のおいしさの代表的なものです。

www.ajinomoto.co.jp

思い出の味は元気の源

私の母は料理が上手くはありません。

即席でできるものばかり作っていたような記憶があります。

ただ、母の料理のこれは好きなんだよなぁというのが、「卵焼き」です

甘じょっぱい、ご飯によく合う、見た目は悪いんですけど、ちょうどいいトロトロ加減でした。

他にも夏になると毎日のように食卓に上る「茄子の焼いたもの」

切った茄子を油を引いたフライパンで焼いて、醤油をかけただけのものです。

これが嫌いでした。

お肉でご飯が食べたいのに、何で茄子でご飯を食べなきゃなんないの、と思ってました。

味も素っ気もない、ただ焼いただけ、しかもしょっちゅう、嫌でした。

でも、これが今は大好物なんです。

不思議なものですね。

皆さんにもあるのではないでしょうか?

心に残る、染みついている、思い出の味

これを食べると元気が出る味。

元気は活動の源です。

おふくろの味以外にも、その土地の慣れ親しんだ料理とかも記憶のおいしさに当てはまります。

飲食店運営とおいしさの考察

「生きるため」に人は食べるわけですが、飲食店の運営と生きるための食事が繋がるかというと少々疑問です。

ただ、味の感じ方、五味の追求は来客ターゲットを絞る上で必要な要素です。

そして思い出の味の記憶のおいしさ。

来店される方の一人一人の記憶のおいしさを再現できれば、繁盛店になります。

常連客ばかりのお店は、この記憶のおいしさを形にしている好事例であると思います。

 

次回は「楽しむためにに人は食べる」です。

www.ariponyukihiro.work

 

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